最近、私は、家計簿をつけるのが面倒くさくて、家計簿アプリ「マネーツリー」をインストールしました。
けれどインストール後、「マネーツリー」の安全性について考えて怖くなり、すぐに削除しました。
なぜ、「マネーツリー」を削除しようと思ったか、その経緯と理由をここで書こうと思います。
Contents
マネーツリーをインストールした理由
私は最近、家計の収入と支出が知りたいと思って、家計簿をつけることにしました。
ので、銀行口座やクレジットカードの情報を一括管理してくれる、家計簿アプリ「マネーツリー」をインストールしました。
情報が流出した場合、どうなる?
マネーツリーの入力情報
インストールして、使おうとすると、色々な登録が必要でした。
マネーツリーでは、銀行口座やクレジットカード会社のWEBサイトやアプリと情報を連携するため、以下の情報を入力する必要がありました。
- 銀行の口座番号
- 銀行の暗証番号
- クレジットカードのネットID
- クレジットカードのネットIDのパスワード
ここで気になったのが、
- 銀行の暗証番号(※)
です。 銀行の暗証番号は、決済(送金・出金等)する際に必要です。
銀行の暗証番号があれば、第三者であっても、お金を引き出すことができたり、口座からお金を移動させることもできます。
※私は、三井住友銀行の口座を連携しました。三井住友銀行のネット通帳アプリは、ログイン時に暗証番号(ATMでお金引き出す時に入力する番号)を求められるます。三井住友銀行以外であれば、ログイン時に暗証番号を求められることもないかも知れません。
情報が流出したらどうなるの?
もし、銀行の暗証番号が流出すれば、第三者にお金が引き出される可能性があります。 これは、資産を失う可能性があるということです。
クレジットカードのネットIDとパスワードは、もし流出しても、貯めたポイントや毎月の支払い額が他人に勝手に見られるくらいで(それも嫌だけど)、お金まで取られるわけではないので、まだリスクは低いと思います。
ですが、銀行の暗証番号が流出すれば、お金を引き出せたり、他の口座にお金を移動させることができるので、最悪、資産を失う可能性もあります。
流出する可能性があるの?セキュリティの安全性は?
「マネーツリー」はセキュリティが高いという点を売りにしています。 以下にマネーツリーのセキュリティについてまとめました。
- 第三者機関のハッカーによる定期的なセキュリティのテストを行っています
- 日本プライバシー認証機構である米国TRUSTeの認可を、毎年更新しています
- 利用規約書などはユーザーにわかりやすい文章で提示しています
- 退会後は、ユーザーの情報を全部削除します
- ユーザーの情報はマネーツリーの社員も閲覧できません
まあ、色々努力してますよと書いてます。
でも、ぶっちゃけ、ハッカーがテスト行ってても、認証機構の認可もらってても、それがどれくらい信用していいテストなのか、認可なのか、わかりません。
究極を言えば、セキュリティうんぬんでなく、 情報流出時の「リスク」と、その際の「補償」が一番大切だと思います。
情報流出した場合の「リスク」と「補償」
情報流出した場合の「リスク」
情報が流出した場合のリスクについて考えたいと思います。 クレジットカードのネットIDとパスワードの情報が流出した場合のリスクは以下です。
- クレジットカードの毎月の支払い額を見られる
- 貯めたポイントを勝手に使われる
これくらいの情報なら、流出しても被害は少なく見えます(毎月の支払額が他人に見られるの嫌だけど。) 次は、銀行の口座番号と暗証番号が流出した場合のリスクは以下です。
- 毎月の収入・支出額が見られる
- 口座からお金を引き出すことができる
- 他の口座にお金を移動することができる
銀行口座の暗証番号の情報が流出するとやばいですね・・・。お金を失って生活していけなくなる可能性があります…。
一番気をつけるべき「リスク」は?
というわけで、このアプリをインストールする上で一番注意すべきリスクは、銀行の暗証番号などの情報が流出して、資産(お金)を失うことです!
いくらセキュリティがしっかりしていても、情報流出して資産を失えば、最悪、生活していけません。
情報流出した場合、「補償」してもらえるの?
では、もし、情報流出して、資産を失った場合、どうなるのでしょう。 一番、大事なポイントは、「マネーツリー」が失った資産を補償してくれるか?です。
結論から言うと、「マネーツリー」は資産を失っても補償してくれません。 それは、「マネーツリー」の利用規約の第4条に書かれています。
第4条 本サービス Moneytreeは、本サービスの信頼性を高めるために最善の努力をしますが、本サービスが提供する情報などの完全性、正確性、確実性、有用性、適時性などについて、以下の場合を含め、一切の責任を負わず、保証も行わないものとします。
- お客さま提供のデータプロバイダーパスワードなどに誤りがあった場合、正しいパスワードなどが失効する可能性があります。
- Moneytreeのシステムまたはデータプロバイダーの故障、不具合、一時停止などにより、お客さまにデータを提供できない場合があります。
- データプロバイダーから取得する情報などがいかなる事情であるかを問わず正しくない場合があります。
- 本サービスが提供する情報は、お客さま個人が自ら収集できる既存の口座情報を集約したものであり、金融商品その他の商品もしくはサービスに対する投資その他の財務に関する助言、勧誘または推奨を目的として提供されるものではありません。
上記を見てもわかるように、「マネーツリー」は、提供する情報について一切の責任も負わず、保証もしないと明記しています。
ユーザーの責任で使ってくださいと書いています。
なので、「マネーツリー」のアプリを使用してお金を失ったとしても返ってきません。
というか、もし、情報が流出したとして、多額の被害がでたとしても、このようなアプリを作っている小さな民間企業がお金を返済できるとは思えません。
また、銀行などが倒産して、個人や法人が資産を失って、国が救済というのは聞いたことがありますが、アプリを作っている小さな民間企業を国が救済というのは聞いたことがありません。
というわけで、私が色々考えて調べた結論としては、以下です。
「マネーツリー」から情報が流出してお金を失った場合、お金は返ってこない!
まとめ
私は、「マネーツリー」インストール時に、銀行口座を登録しようと思い、決済(送金等)に必要な暗証番号を求められました。
ですが、暗証番号を求められない銀行もあるようです。
「マネーツリー」は使ってみてすごく便利だったので、正直、暗証番号を求められなければ、使い続けたいなと思いました(暗証番号を入力しなければ、資産を失うリスクもないし)。
それに、クレジットカードのみなら登録して使い続けてもいいなと思いました。
クレジットカードの支払状況は、カード会社のアプリで確認できるので、結局、このアプリは削除しましたが。。。
私は、割と疑い深くて保守的なので、あくまで他人の意見として参考にしていただけたら嬉しいです^^。